第2回「助成コンサート」公募 採択企画の発表
助成コンサート委員会
学会創立20 周年を記念して始まった「助成コンサート」の第2回公募は2024 年12 月15 日に締め切られ、7件の申請の中から、次の2件が採択されました。今後、コンサート情報の詳細やチラシなどをアップデートしていきます。みなさま、是非、足をお運びください
大内邦靖さん ガブリエーリの真実 Concerto Pedemontano presents
評価の理由
● ジョヴァンニ・ガブリエーリやアンドレア・ガブリエーリ、バッサーノといったヴェネツィア楽派の作品群を、当時の楽器やピッチ・調律法、表現方法により再現したいという企画意図が明確である
● 日本では演奏の頻度が少ない分野であり独創的。参考動画も、当時の慣習に従っているだけでなく、サクバットの扱いの難しさを感じさせない、素晴らしい内容である。
日時・会場:2025年11月7日(金)19時開演 霊南坂教会(予定)(東京都港区) 2025 年11月8日(土)16時開演 清水テルサ 多目的ホール(静岡県静岡市清水区) 2025 年11月9日(日)14時開演 YCC 県民文化ホール 小ホール(山梨県甲府市)
予定演目: A.ガブリエリ:Ricercare duodecimo tuono a4、G.ガブリエリ:Canzon a6, Ch.197、同:Canzon a8, Ch.170, 172、同:Sonata pian e forte, Ch.175、同:Sonata con tre violini, Ch.214、同:Canzon a10, Ch. 178, 179、C.ガブリエリ:Sonata “La Rizza”、G.ガブリエリ/ G.P. da パレストリーナ:Tota prchra es (diminution)、他
出演者:⼤内邦靖(アルト・サクバット/指揮/音楽監督) 他、コルネット、バロック・ヴァイオリン、バロック・ヴァイオリン、アルト・サクバット、テノール・サクバット、バス・サクバット、テオルボ、オルガン、オルガン調律
澤田まゆみさん アンビバレンツ~フリートヘルム・デールとドイツ・ロマン派の作品たち
評価の理由
● ドイツの現代作曲家フリートヘルム・デールを紹介し、継続的な研究によって得られた知見を土台に、氏の魅力を提示する試みが興味深い
● デールの作品をツェランの詩やシューマンの歌曲等と関連させ、「アンビバレンツ」の視点で追究しようとする方法に、研究の独自性が窺えたコンサートの概要は以下になります。
日時・会場:2025年11月16日(日)14時開演予定 会場:東京都内
予定演目: Museoh Kim : 《アンビバレンツ(左手のための)》、シューベルト:《冬の旅》より〈おやすみ〉〈烏〉〈道しるべ〉、デール:冬の旅の断片、シューマン:幻想小曲集、デール:挨拶、同:《つぇらん歌曲》より〈夜通し聞こえてくる声たち〉〈声ではない声〉、シューマン:《暁の歌》より1. ニ長調、4. 嬰へ短調
出演者:澤田まゆみ(ピアノ)他、チェロ、テノール、ピアノ
助成コンサート委員会
第1回助成コンサートの公募〆切は2023年12月15日でした。助成コンサート委員会には4件の申請が届きました。1件が採択されました。それらの申請を丁寧に検討した結果、柚木たまみさんの「柚木たまみソプラノリサイタル −M.ドラージュの音楽−」が選ばれました。 この企画が評価された点は次の2点です。
●フランスにおけるジャポニズムをテーマに、M. ドラージュの音楽の独自性を解明する、難しい課題に果敢に取り組んでいること ●コンサートにおいて「初演時の再演を試みる」との研究目標が興味深いこと
日本音楽表現学会第1回助成コンサートのご案内
コンサートの概要は次の通りです。ぜひ足をお運びください。
柚木たまみソプラノリサイタル ―モーリス・ドラージュの音楽―
日 時:2025年2月16日(日)15時開演 会 場:京都府民ホールアルティ 料 金:3,000円 (当日4,000円)
予定演目:
M.ドラージュ 《4つのインドの詩》《7つの俳諧》《ラ・フォンテーヌの2つの寓話》 C.ドビュッシー 《ペレアスとメリザンド》より メリザンドのアリア M.ラヴェル 《マラルメの3つの詩》《博物誌》より抜粋 I.ストラヴィンスキー 《3つの日本の抒情詩》 H.ジル=マルシェクス 《7つの芸者の唄》より抜粋 他予定
出演者:柚木たまみ(Sop.)前田則子(Pf.)新保江美(Fl.)、
他、フルート、オーボエ、クラリネット、ヴァイオリン、ヴイオラ、チェロ、ハープによる協力出演
助成コンサート委員会からのお知らせ
助成対象:2025年4月~2026年3月の間に開催される本学会員主催の自主企画音楽公演 応募期間:2024年11月1日(金)~2024年12月15日(日)17:00 厳守 選考結果発表:応募者に連絡すると共に、学会ホームページおよびニューズレター2024-No.3 (2025 年 3 月 31 日刊行予定)誌上
【日本音楽表現学会助成コンサート 募集要項】
1. 趣旨:音楽表現研究に基づく演奏・創作等の発表の奨励を目的とし、優れたコンサート企画に対して開催資金の助成を行う。
2. 応募資格:
応募者および共同応募者は日本音楽表現学会員に限る。共同応募者も含めて応募する年度までの学会費を納入済みのこと。 学会員以外の者の演奏参加等に関しては必要に応じて可とする。申請は1応募につき1公演とする。
3. 助成対象:
日本国内で開催される日本音楽表現学会員主催の自主企画音楽公演。単年度に1組以上。コンサートの形態および開催地域 は問わない。
4. 助成金:
助成金は日本音楽表現学会基金から支出し、総額で学会基金の貯蓄高の 20 分の 1 を超えないこととする。1 件あたり 20 万 円以内とする。採択が発表された後に応募者の指定口座に送金される。
5. 助成対象期間:
2025 年 4月 1 日㈫~ 2026 年 3 月 31 日 ㈫
6. 申請方法:
日本音楽表現学会ホームページ上に掲載された「助成コンサート申請書様式」をダウンロードし必要事項を記入の上、メー ルにて送付する。公演の概要および企画意図がわかる参考資料(動画・音源等を含む)を添付すること。
● 参考資料の提出とその内容について:
申請書には、企画における応募者の役割を明記すること。申請書とともに、参考となる動画・音源等を必ず提出すること。 動画はプロフェッショナルな録音・録画でなくても良い。楽譜、論述などの印刷物を追加できる。
● 参考資料の送付について 参考資料はメール添付を基本とし、一本のメールにまとめて送ること。参考資料のデータ・サイズが 10MB を超える場合 にはデータ転送サービスを利用すること。 * 動画・音源(必須)の送付方法:YouTube に限定公開でアップロードし、URL を申請書に記載する。動画・音源のタイ トルには必ず応募者の姓名を記載し、動画・音源は選考期間の 2025 年 3 月 31 日まで公開とすること。音のみ、画像な しのアップロードも受け付ける。 * YouTube の他にファイル(WAV、MP3、MP4 など)をメール添付しても良い。 * 印刷物(楽譜、論述など)の送付方法 :PDF ファイルをメールで送付すること(郵送は不可)。
7. 応募期間:
2024 年 11 月 1 日 ㈮ ~ 2024 年 12 月 15 日 ㈰17:00 に締め切りました
8. 選考結果:
日本音楽表現学会助成コンサート委員会において選考し、結果を学会ホームページおよびニューズレター2024-No.3 (2025 年 3 月 31 日刊行予定)誌上に掲載する。
9. 採択後の注意事項:
・ 助成を受ける者は、チラシ、ポスター、プログラム等に「日本音楽表現学会助成コンサート」であることを明記すること。 ・ 助成対象公演が中止となった場合は速やかに日本音楽表現学会助成コンサート委員会に連絡すること。 ・ 成果報告書をコンサート終了後3ヶ月以内に提出する。成果報告書の形式については採択決定時に通知する。成果報告書に は、プログラム等関係印刷物を添付すること。
10. 送り先・問い合わせ先:music-expression@music-expression.sakura.ne.jp