第20回(ソナーレ)大会
第20回(ソナーレ)大会は久しぶりに全プログラムを対面で開催することができ、無事終了しました。
多くの参加者に音楽表現研究の魅力を実感していただくことができ、
次のステップへ向けての堅固な1歩となりました。
多方面からのご協力を感謝いたします。
なお、「大会報告」は2022年7月31日発行予定のNL-2022-No.1に掲載します。
【ソナーレ】 ラテン語で「響かせる」を意味しています。大会では人間が追い求めてきた響き、工夫、理念と具体、その未来について考えを深めましょう。
ちらしイメージ:—私の耳は貝の殻 海の響きを懐かしむMon oreille est un coquillage Qui aime le bruit de la mer(J. Cocteau)
なお大会の会場および会期は以下の通りです。
会場:浜松学院大学布橋キャンパス(浜松市中区布橋三丁目2番3号)
会期:2022年6月18日(土)-19日(日)
オープニング:浜松まつりの凧揚げとラッパ隊
基調講演:嶋 和彦(浜松市楽器博物館前館長)
演題:「楽器をめぐる自然と文化」
レクチャーとコンサート:「楽器を作る・創る・奏でる—楽器から考える音楽表現の持続可能性ー」
総合企画:小西 潤子(民族音楽学)
出演:仲嶺 幹(沖縄県三線製作事業協同組合事務局長)「持続可能な沖縄の三線製作と『三線ツーリズム』の提案」
寺内 大輔(作曲家)「ヒューマンインターフェイスとしての楽器」
安藤 政輝・安藤 珠希(生田流箏曲演奏家)「邦楽器が抱える諸問題」
サロン:専門分野/関心分野を同じくする参加者が共通の話題・テーマについて話し合うサロン。今回は一部屋に集まり、これまでを振り返り、総括をして、例えば専門分野の垣根を越えて scrap & build を計りたいと考えました。今回は個別サロンではなく、集合形態となります。
研究発表
会場 司会 発表者 発表題目
時間帯Ⅰ ①9:00-9:40 ②9:45-10:25
A 司会 : 舟橋三十子
①新海 節・赤塚 太郎
伴奏ピアニストの歌曲伴奏時の視線計測—伴奏ピアニスト養成における伴奏法への応用検討—
②安田 香
ベルクの作品における多様な書法・要素の並置と楽曲統一志向の関係
B 司会 : 木下 千代
①籾山 陽子
W. バードのコンソートソングから声楽作品への変換—歌詞の扱いに着目して—
②三島 郁
19 世紀前半の「ファンタジーレン」—チェルニーのファンタジー概念と実際を中心に—
C 司会 : 稲木 真司
①小畠 エマ・髙井 翔海
0歳からの音楽環境作りのために—「音楽教師のためのミュージシャンシップ研究会」を通して見えてきた課題—
②髙井 翔海
移動ドのピアノ教育とは?ソルフェージュ重視のアメリカ式即興・作曲・読譜学習について
D 司会 : 吉田 直子
②山﨑 英明
保育士養成大学における音楽科目の指導内容に関する考察(2)
E 司会 : 後藤 丹
①彭 子かん
シェンカー理論を基礎的な音楽認知能力の育成に活かす教育実践研究
②阿部 亮太郎
公害やコロナ禍の状況下での「前向きなイベント」にある落とし穴
時間帯Ⅱ ①10:45-11:25 ②11:30-12:10
A 司会 : 石原 慎司
①内﨑 章太
ベートーヴェンが用いたレガート・ペダル —ピアノ・ソナタに書き込まれたペダル指示からの考察—
②田中 宏明
バッハとヘンデルの鍵盤組曲に共通するイギリス的な要素
B 司会 : 上山 典子
①榊原 明子
コロナ禍における音楽の役割とコンサートのあり方についての一考察
②中畑 淳
室内楽曲におけるピアノパートの指導(2)
C 司会 : 小川 容子 ①大武 美千代
ベップルによるジャック=ダルクローズの教育法の歴史的位置づけに関する一考察
D 司会 : 小島 千か
①近藤 茂之
動画投稿によるピアノ実技指導について② —教員作成の動画による指導実践の教育的効果と課題—
②岡 ひろみ
特別支援学校における音楽づくり —打楽器奏者とともに —
E 司会 : 寺内 大輔
①奥 忍
ムソルグスキーの「バーバ・ヤガーの小屋」探訪
②尾見 敦子
コダーイ・メソッドによる鑑賞指導の提唱
時間帯Ⅲ ①13:15-13:55 ②14:00-14:40
A 司会 : 豊田 典子
①小笠原 真也・宮田 知絵
本居長世:曲 / 野口雨情:詩による〈十五夜お月さん〉その作品研究
②宮田 知絵・造座 千晴
ピアノ伴奏者と歌い手 —伴奏を越えた幸福な協演を求めて —
B 司会 : 中村 隆夫
①竹内 由紀子
音楽的基礎力を育成するソルフェージュ教材の開発に向けて
C 司会 : 水戸 博道
①佐藤 和貴
情報機器を活用した音声表現によるソルフェージュ能力獲得支援の実践
②北村はるか
高齢期におけるテンポ同期・テンポ維持の検討ー音楽訓練と自発テンポの関連から
D 司会 : 杉江 淑子
①井越 尚美・佐野 仁美・岡林 典子
小学校中学年の旋律づくりの試み(Ⅲ)—韓国系国際学校の子どもたちに焦点をあてて—
②近藤 真子・渡辺 行野・水谷 早紀
音楽科教育で不易なものは何か —学習指導要領総則の変遷から紐解く —
時間帯Ⅳ ①15:00-15:40 ②15:45-16:30
A 司会 : 小川 有紀
①藤原 嘉文
音楽の即興表現を考える(10)
②澤田 まゆみ
短調主和音と六度和音—ショパン、リスト、ブラームスのバラードにおける曲構造とその表現—
B 司会 : 酒井 勇也
①岡田 正樹
日本におけるギター・タブラチュアの導入と普及
②宮下 玲衣
三善晃の記譜法に関する一考察—独奏ヴァイオリンのための≪鏡≫(1981)を例に—
C 司会 : 長谷川正規
①田中 昌司
演奏の脳内表現に関わる聴覚関連野ネットワークの右半球優位性の意味
②大西 亜希子・田中 昌司
クラリネット演奏時の脳活動と各部位の接続性に関する考察
E司会 : 渡辺 修身
①梅村 憲子
声と箏による新しい表現の可能性を拓く
②清水 稔
On-line 上の音楽創作における Co-creation の可能性
会 場:浜松学院大学布橋キャンパス(浜松市中区布橋三丁目2番3号)
会 期:2022年6月18日(土)-19日(日)
会場への主なアクセス:JR浜松駅北口遠鉄バスターミナル
1番ポール発車のいずれかのバス
30舘山寺線
36 ゆう・おおひとみ ひとみヶ丘線
37神ヶ谷 山崎線
以上いずれかのバスに乗車し「浜松学院大」下車
所要時間約11分)運賃(片道)210円
遠鉄バスは,Suica,ICOCAなど全国交通系ICカードは使用不可。
実行委員会: 委員長:高久 新吾(浜松学院大学)
事務局長:宮本賢二朗(岐阜聖徳学園大学)
委員:内山 尚美(静岡英和学院大学)
入江 眞理(静岡産業大学)
久次米祐江(ピアニスト)
齋藤絵里子(浜松学院大学)
中楯 有起(浜松学院大学)
二宮 貴之(聖隷クリストファー大学)
コロナ対策:これまで2年間対面で大会を開くことができませんでした。実行委員会と学会本部では今年こそ通常の形で学会を開催したいと考えています。しかし、コロナの感染は流動的であり、また参加者の居住地域や所属機関でも対応は色々でしょう。そこで今大会は対面開催を原則として、状況によればオンライン参加もできるよう工夫をすることにしました。対面会場については感染防止の観点から地域や会場の状況を踏まえて環境設定をいたします。事態の推移に伴って本部や事務局から連絡をすることがありますので、ご連絡先(メールアドレス、電話番号)の変更は早急に事務局までご連絡下さい。また、学会ホームページの更新にご注意下さい。
日本音楽表現学会第 20回(ソナーレ)大会の参加申込は締め切りました。
その他:19 日(日)の学食は閉店です。弁当を申し込むか、各自で適宜ご準備下さい。なお、大学から徒歩約3分の個所に小さなコンビニもあります。